『十角館の殺人』綾辻行人さん

ミステリー

日本ミステリ史に残る衝撃の一行」を生んだ、本格推理小説の金字塔

孤島にそびえる、十角形の不思議な館。
閉ざされた空間で起こる、恐ろしい連続殺人事件。

ミステリーを読み慣れている人でさえ、
読み終えた瞬間に思わず息をのむ。
この小説は、ただの本格ミステリではありません。


この本をおすすめしたい方

  • 本格ミステリーやクローズドサークルが好きな方
  • 衝撃のどんでん返しを味わいたい方
  • 考察や再読を楽しみたい方
  • 「犯人を当てたい」「推理したい」という方
  • ミステリー小説をこれから読み始めたい方


あらすじ(ネタバレなし)

物語の舞台は、孤島に建つ奇妙な建物。
十角形の館。

かつてこの島では、一家惨殺という忌まわしい事件が起きていた―。

ある日、ミステリ研究会の大学生7人が、
合宿のためこの島を訪れる。

外界と遮断された館の中で、一人、また一人と殺される。
閉ざされた館に残されたのは、恐怖と疑心と裏切り。
果たして誰が、なぜ―。

一方本土では、事件と繋がる「ある真相」が浮かび上がっていきます。

そして、読者の想像を軽々と超えてくる《あの一行》。

ミステリ史上最大級の、
驚愕の結末が読者を待ち受けています。


感想(読書メモ)

読者として油断していた心を、
たった一行でひっくり返される―
そんな経験は人生でそう何度もできません。

舞台設定も登場人物もシンプルなのに、
その設定がかえって恐怖を生み出している。

何度も「犯人はこの人か?」と疑いながら、
作者の仕掛けはそれを軽々と裏切ってきます。

読み進めるうちに、
登場人物だけでなく、読者の私までも
「十角館」の中に閉じ込められていました。

「読者=探偵」という視点を最大限利用した構成に、
怖さと感動、驚きを同時に味わいました。

そして迎える、あの有名な一行-
世界が一瞬で反転する、忘れられない瞬間。
物語が根底から覆されます。

たとえ最後まで見抜こうと思っていても、
絶対に無理だったと思います。

語り継がれる名作は、
やっぱりさすがに面白いです。


まとめ

この小説は、まさに「体験」です。
ただ読むミステリーではありません。

孤島の館に迷い込む読者として、
あなたもこの物語の扉を、開いてみませんか。

コメント