最後の一行まで気が抜けない、緊迫のエンタメミステリー
息をのむような緊張感と、
ページをめくる手が止まらないスピード感。
物語の舞台は取調室。
挑発的な爆弾魔と、追い詰められる警察。
一つひとつの会話が、東京都民の命を左右する。
この本をおすすめしたい方
- 緊張感のあるミステリーが好きな方
- エンタメ性の高い作品が読みたい方
- 「正義」について考えたい方
あらすじ(ネタバレなし)
東京都民を人質にした爆破テロ事件。
自称・スズキタゴサク。
取調室に捕らわれた冴えない男が、
突如「十時に爆発があります」と予言した。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
爆破は三度、続くと言う。
挑発的で飄々とした犯人の態度に翻弄されながら
わずかな手がかりを頼りに追い詰めていく。
犯人との駆け引き、
爆弾のタイムリミット、
予測不能な展開。
圧倒的なテンポで読者を物語の渦に巻き込みます。
心に残った言葉
- 「爆発したって、べつによくないですか?」
- 「どこかで何かが爆発して、誰かが死んで、誰かが哀しむんでしょうけど、でもべつにその人はわたしに十万円貸してくれるわけじゃない」
- 「道の向こうで暴漢に襲われている人間を、赤信号だからといって傍観しますか?仕方ないんだと納得しますか?」
感想(読書メモ)
何が本当で、何が嘘か。
タイムリミットの恐怖に怯えながら、
犯人との命がけの「ゲーム」。
テロ犯罪は絶対的な「悪」なのに、
スズキタゴサクと話していると、
何が正しいのか分からなくなってきます。
自分なら、何を選ぶだろう?
衝撃のラストまで、一秒たりとも目が離せません。
犯人の言葉に潜む「別の意図」。
とにかく勢いがあり、
まるでドラマを観ているような臨場感です。
まとめ
緊迫感と読みやすさが両立した、
極上のエンタメ作品。
息をつく暇もなく物語にのめり込める一冊です。


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