『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎さん

ミステリー

軽快さと知的な面白さが止まらない、爽快エンタメ小説

深く考えず、とにかく気持ちよく読める小説が読みたい。
そんなときに手に取ってほしいのが、この作品。

伊坂幸太郎さんならではの軽やかな筆致と、
登場人物たちのキャラクターがとにかく魅力的な一冊です。


この本をおすすめしたい方

  • テンポの良い小説が好きな方
  • 伏線がいっぱいの小説が読みたい方
  • 楽しく気分転換したい方
  • 重すぎないミステリーを探している方


あらすじ(ネタバレなし)

嘘を見抜く男、
演説の達人、
天才スリ、
正確な体内時計を持つ女。


個性豊かな4人は、
百発百中の銀行強盗集団。
今回もなんなく成功!のはずが、
あろうことか逃走中に現金を横取りされる。


軽快なテンポ、
思わず笑ってしまう会話、
回収される伏線の気持ちよさ。


ページをめくる手が止まらなくなる作品です。


心に残った言葉

  • 「正しいことが人をいつも幸せにするとも限らない」
  • 「意外性があるから、人生って楽しいのよねぇ」
  • 「人間というのはそれぞれが主人を持っている。主人とは、つまり人が行動する時の拠りどころで、それは、実際に自分の上に立つ上司かもしれないし、自分だけの「美学」かもしれない」


感想(読書メモ)

伊坂幸太郎さんの作品には、
いつも独特なリズムがあります。

軽やかなセリフ、
クセのあるキャラクターたち、
ユーモアの中に忍ばせた哲学。

なかでもこの作品の4人組は、
とにかくチャーミングです。


よくよく考えれば物騒なはずの銀行強盗なのに、
不思議と不穏さがなく、
そもそも深刻に考えさせない軽やかさがある。

難しいことは考えず、
とにかく読んでもらいたい。
読んでいるうちにいつの間にか、
肩の力が抜けてきます。


この本が教えてくれること

  • 人生にはリラックスが重要
  • 遊び心を持とう
  • だけど銀行強盗は犯罪です

まとめ

とにかく読み心地がよく、
気分を明るくしてくれる小説です。

読むだけで世界が少し楽しくなる一冊。
ぜひ読んでみてください。

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