本の紹介

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『凍りのくじら』辻村深月さん

暗闇を照らす、一筋の光ー。 本当はとても寂しくて、誰よりも人とつながりたい。大切なものを失った経験があるから、もう二度とつらい思いをしないように、最初から距離を置こうとする。そんな哀しみと葛藤の中に、「美しい一筋の光」が差し込む、希...
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『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒さん

傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。この小説は、過去の傷を抱えながら生きてきた主人公が、チェロという楽器を通して、失われたものと、これから手に入れるべき未来と向き合う物語。 どんなに疲れた人間の心にだって、音楽だけは...
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『西の魔女が死んだ』梨木香歩さん

自分を幸せにできるのは、自分。 つまずいてしまったとき、世界からそっと距離を置きたくなる瞬間があります。 この小説は、学校に行けなくなった少女・まいが、「西の魔女」と呼ばれる祖母と過ごすひと夏を通して、自分の心とゆっくり向き合...
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『舟を編む』三浦しをんさん

辞書は、言葉の海を渡るための舟。辞書をつくるという、とてつもなく時間のかかる作業。その地道な営みの中に、人の情熱と、孤独と、限りない温かさが宿っていることを教えてくれる物語です。この小説は、言葉を愛する人たちの静かな情熱を描いた、深い余韻...
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『川のほとりに立つ者は』寺地はるなさん

「当たり前」に埋もれた声を、丁寧に掬い上げる 「川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない」川のほとりから水底の石の数を知ることはできないが、そこにどんな石があるのか想像することはできます。この小説は、人を見えるところだけで...
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『流浪の月』凪良ゆうさん

世間の正しさと、本当のやさしさ。その狭間で揺れる物語。 家に帰れない事情を抱えた少女と、彼女を家に招き入れた孤独な大学生。 居場所を見つけた幸せを噛みしめたその夏の終わり、彼は「誘拐犯」、少女は「被害女児」となったー。 ...
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『光のとこにいてね』一穂ミチ

―ほんの数回会った彼女が、人生の全てだった― どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。そんな特別な人との出会いが、あなたにはありますか?この小説は、二人の少女の出会いと別れ、そして再会...
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『ライオンのおやつ』小川糸さん

人生最期の時間を、豊かに過ごすー。 人生が終わりに向かうとき、本当に大切なものは何だろう。この小説は、残された時間を見つめ、日々の小さな幸せに気づかさせてくれる、やさしい物語です。 この本をおすすめしたい方 人...
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『52ヘルツのくじらたち』町田そのこさん

届かない声に耳を澄ます 誰にも届かずに沈んでしまう声は、ときに、自分でも気がつかないほど深い場所で痛み続けます。この小説はそんな孤独に触れ、「人は誰かの光になれる」という希望を優しく示してくれる一冊です。 この本をおす...
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『博士の愛した数式』小川洋子さん

心にそっと灯る物語ー。 頑張りすぎて、心が疲れてしまう。そんな瞬間に寄り添ってくれる本です。この小説は、静かな優しさがゆっくりと心に灯りをともす、そんな物語です。 この本をおすすめしたい方 優しい物語を読みたい...